初めて食べた猪クレープなども良かったし、ジャージー牛の炭火焼やホワイトアスパラのリゾットといった王道もバシッと決めていてさすがだなぁと思いました。
●能登牡蠣炭火焼き
炭火での風味の添え方、火入れはさすが。紅ほっぺとビーツのソース、黒部Y&Co. さんのシェーブルチーズ添え。
●野菜スープ
色鮮やかに発色した野菜が目に飛び込んできます。“野菜スープ”と言えどごった煮ではなく、それぞれおいしい調理法で個性を立たせてあり美味。富山の雉のスープはクリアだが、波紋のようにとくとくと余韻にまろみが広がります。
●猪クレープ
大和芋と土遊野の全粒粉のもちっとしたクレームに隠れているのは猪を薄くスライスした生姜焼き。滋味あるナチュラルな味わいのクレープに調和させた、野趣と品を兼ね備えた生姜焼き。
●蛤と菜花のパスタ
見た目に春の訪れを感じるパスタ。蛤の旨味と菜花の淡い苦味が奏でる、和食に通じる品のある美味しさです。
●ジャージー牛サーロイン
(個人的な肉の好みもあるけど)今までのシェフの炭火焼メインの中で一番好きかもしれないと思いました。良い意味での牛の雑味のなさと、パーフェクトな火入れで肉に内包された旨味が塩で引き立つ。いくらでも食べられます。
お肉に添えてくれる葉野菜
●ホワイトアスパラのリゾット
イタリア米がちょうどいいアルデンテで咀嚼するたび目尻が下がる。王道もうまいのだと実力の高さを教えてくれました。
●黒糖のクレームブリュレ
以前食べたことあるけどやっぱり良い。キャラメリゼの香ばしさと、黒糖のホロッとくる深い甘みが抜群の相性です。