冬のこいで。
毎回のことなので分かってはいるものの、今回も尋常ではない食材オンパレードに痺れました。少人数でのコース注文だったのでまとまりがある方でしたが、それにしても完全に打ちのめされました。
魚は切り身でも、その面の大きさと厚みで個体のサイズ感を想像させます。
個人的に感動が大きかったのは、獅子エビ、鰤刺身、黄金アジフライ、あん肝、蓮蒸し。
●バフンウニ 赤
まずは雲丹でこいでらしい序章。ここで胃袋がしっかり目覚めました。
煮詰めたソースのように濃厚でちゃんと輪郭もあるバフンウニの赤。ポーションもしっかりあって、「よっしゃ来い!」のスイッチがオンになりました。余韻の旨味もインパクトを残します。
●白海老
美しい白海老。水分量を調整して3日熟成させたもの。ひんやりとした舌触りを感じて、咀嚼すると湧き上がるように甘さが広がります。
●エビ3種食べ比べ (左から)キジエビ、ボタンエビ、獅子エビ
見た目も大きさも異なる3種類のエビを食べ比べで出してくれました。キジエビは縞模様が入ったエビで、シマエビのこと。ボタンエビは筋肉の張りもあって食べ応えがあり。
獅子エビは、幻と言えるレア食材。殻が固くて見た目がイカツイですが、味は繊細で品があるギャップ萌えのエビです。正直、帰宅してからもずっと獅子エビ美味しさの余韻がありました。
●刺身 メジマグロ(大トロ、中トロ、赤身)、鰤砂ずり
鰤の砂ずりは脂ののりが見た目から良く分かりますが、サクッと食感あり、本当にあっさりとした脂でクリアな印象。
●あん肝
常連のお客さんには“痛風タワー”と呼ばれているあん肝タワー。その太さが個体の大きさを想像させます。絶妙な火入れでしっとりムースのような食感で軽い。
●能登ふぐ 10kg 焼
こちらも切り身の面から大きさが想像できるやつです。10キロの能登ふぐなんて、普通手に入れることはできません。弾力があるので、かぶりつきでいきました。プリっとした身、口の中にほとばしるジュ。
●能登ふぐ 10kg 白子天ぷら
10キロの能登ふぐは白子もレベチ。こんな白子のサイズ、見たことがありません。
揚げたてはほわほわ軽くクリーミー。
●海うなぎ 能登 天ぷら
跳ね返すような弾力のある、野生的な食感の海うなぎです。
●ボタンエビ
単体だとなかなか写真では大きさが伝わりませんが、規格外のサイズです。夢に出てきそう。
ボタンエビ自身の殻で身を内包したまま焼くので、旨味が逃げておらず、食べた時にまず甘さを感じました。ジャストな火入れでしっとり。
●黄金アジ
こんな贅沢なアジフライがあったでしょうか。レアに仕上げて口溶けとろんなふわとろです。
大将に伺ったところ、塩を当てているだけということでしたが、表面に予め醤油を塗ったように旨味が濃いアジでした。さすが黄金アジ。
●白甘鯛
出ました高級魚!しかもかなりの大物だと思われます。パリパリの皮がうまくて、これで酒が飲めるやつ。
●蓮蒸し
加賀れんこんの蓮蒸しです。加賀れんこんの滋味に出汁あんが絡み美味。こういう料理もお得意なのが大将のすごいところ。
ここまででかなりお腹いっぱいでしたが、箸が止まらなかった。完食。
“アワビしいたけ””山のアワビ”と呼ばれる能登の原木しいたけは、肉厚で旨味が骨太で本当にアワビのようなんですよね。
●メヌケ 煮付け
最後まで桁外れの大きさです。かなり脂が乗っていました。
●あまおう
いつも食後は何かフルーツを出してくれるのですが、最後まで気が抜けないんです。
今回は「いいね!」の形をしたデカあまおうでした(笑)