訪問日

2021

08/01

「湯宿さか本」夏

ジリジリ照りつける日差しが肌を焦がすような夏日。さか本さんまでたどり着くと、緑がサワサワと揺れてちょっと涼しく感じられました。まずは心のギアをニュートラルに入れて、無防備なありのままの心で、ここの良さに浸る。宿の中はもちろん冷房はないけれど、窓の大きい日本家屋に竹林から風が吹き込みます。
今回は人数多めだったので、奥のお座敷の部屋で。

縁側にブランコあります。

お料理は、スペシャル食材がないこの時期の方が、さか本さんの真骨頂である“素朴の中に工夫を凝らす”というのが感じられて一番良いのかもと思いました。夏食材、自家栽培の野菜がコースに。

●イカの天ぷら、トマトの天ぷら

●そば
2品目におろしそば。そばのタイミングはいつも違いますので予測不能なのですが、夏はコース冒頭で最初に涼をくれました。

●赤ズイキ

●鮑

●うざく
キュウリは自家農園栽培のミニきゅうり。

●キジハタ潮汁

●キジハタ刺身

●焼物 鱸

●煮しめ 高野豆腐、ゼンマイ、南瓜、蒟蒻
こちらも大好きなお料理。
それぞれの食材に合った調理・味付けが施されています。特に高野豆腐はきめ細かく軽く美味で、いつも食べているスポンジ状の高野豆腐とは別物。なんでも、さか本さんが編み出した調理法だそうです。
ゼンマイも完璧な仕事がしてあって素晴らしい。蒟蒻はやや甘辛く煮付け胡麻を振ってあります。

●焼きおにぎり
熱々の焼きたてで、半分に割ると湯気と共に(今回は)魚醤の香がふんわりと立ち上りました。表面の焦がし加減といい、絶妙な風味の添え方といい、ほんと、素朴なものに秀逸な美味しさを置いています。

●桃、グラニテがけ

 

【朝食】
朝ごはんは決まって8時から。軒下で飼っている鶏の声と朝日に起こされる気持ちの良い日本の朝。
●がんもどき
朝のがんもどきはさか本さんのスペシャリテ。1品目として出てくるところもインパクトあります。
揚げたての熱々をハフハフ言いながら食べると、まずは干し海老の風味がふわっと口に広がり、様々な食材が現れます。これは心に染みるご馳走。

●鮑と肝のおかゆ、甘鯛の味噌漬け、車麩のたまごとじ、香の物

次は秋に訪れたいなぁ、などと考えながら帰路につきました。

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