TEATON

ティートン

HOKURIKU TOP100 RESTAURANTS
加賀市にある会員制ティーサロン。紅茶とグルテンフリーのスイーツ。オーナーの美学が詰まった空間は360度がハイセンス。

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紅茶とグルテンフリーのスイーツを提供する会員制のティーサロンです。
小松空港からアクセス車で10分ほど、大通り沿いの田んぼが広がる場所に、ふと、ただものではないオーラを放つお店を見つけます。
ここ「TEATON」はティーサロン(2020年7月オープン)で、オーナーの坂矢悠詞人さんが惚れ込んだ紅茶とグルテンフリーのスイーツを提供しています。私はカフェというジャンルはあまり探究しない方ですが、こちらは心から感動があった一店。何から何まで凄い!

同店のお隣は「PHAETON」というセレクトショップ(こちらの方が創業は先。2010年オープン)で、お洒落にめっぽう疎い私には語れないハイセンスな洋服や眼鏡が並んでおります。一点一点に職人さんの魂が宿っている。お客さんは国内外から訪れるそうですが、納得しかありません。お客さんもお洒落な方ばかり。

TEATONは入店するには会員登録が必要で、会員になるとICチップ入りのカードがもらえます。カードを入り口にかざすと扉が開くというシステム。カードは透明な紅茶色というのもこだわりが強く感じられます。

ちなみに会員募集は月1,2回の限られた日に行っているそうですが、現在は募集を締め切っているそうなので、難易度高。訪れるためには会員になっている人に連れて行ってもらうしかないということになります。

お店は、世界の良きものを体感し審美眼を持つ坂矢さんが構想する、独創的な世界観をそのまま具現化した、大人の夢が詰まった場所です。空間造り、調度品から食器、自然光の取り方から緑の見せ方まで、全てにオーナーの美学が詰まっています。

謎に包まれた感じもまた同店の魅力だと思いますので、多くは語らないでおこうと思いますが、メインダイニングの奥には秘密のお茶室があり、さらにはツリーハウス、井戸、海岸が見渡せる2階テラスまであります。度肝抜かれます。
海と空、緑との一体感。なんだか、ここに居ると夢なのか現実なのか朧げになってきます。不思議な気持ち。尖っているけど心地よい空間。

(※写真撮影と掲載の許可を頂いております。)(※店内の撮影は不可)

提供する飲み物は坂矢さんが惚れ込んだという紅茶で、メニューには「たとえクスリをきらしても、紅茶はきらすな」というキャッチコピーが。これはチャーチルの「たとえ戦地で弾丸を切らしても、決して紅茶は切らすな」 から来ており、ここからも紅茶へのこだわりとティータイムを大切にする信条が読み取れます。

●TEA MILK SOUP 紅茶のスープ
私が一番好きな紅茶がこのミルクティーです。豆乳を使用したラクトースフリーで、茶葉から香りを抽出しまろやかな味わいに仕上げてあります。
一度飲んだら忘れられない美味しさ。

●SOY MILK TEATON’S
こちらはふわふわエアリーな軽やかなミルクティー。こちらも豆乳です。

●Shaked Special Milk Tea
TEA MILK SOUPと同じ茶葉を使用しているのですが、冷たいことで味に落ち着きも出ており、またガラリと味のアプローチが異なります。こちらも好き。


●ニルギリ 南インド
品よく渋みなくクリアで、さらに深みもあってバランス良く、目を閉じて余韻に浸りたくなる。素晴らしい紅茶でした。

●スペシャルトワール(アイス)
紅茶のブルーマウンテンと称されるニルギリ。インドの南部の高地は、年間を通じて涼しく乾燥し、霧が多く、美味しい紅茶が育つ最適な環境なのだそうです。うっとりするような黄金色で、細胞まで染み渡るようなクリアな味わい。

●ハンドロール スプリング ネパール ファーストフラッシュ
ネパールの春摘みの茶葉で、淡い緑色の紅茶です。お湯でゆっくり開いていき、静かに沈んだら飲み頃。

●ハーブティーソーダ
夏にぴったり、シュワシュワ爽やかなハーブティーです。口の中がハーブの鮮烈な風味でいっぱいになります。

パフェ「ファッツ・ラブ」に相性良かったです。

ハーブと組み合わせたアイス紅茶もあるのですが、魔法のような風味使いに驚きがありました。

●カモミールティーソーダ

スイーツはグルテンフリー、ラクトースフリー、白砂糖フリー。健康志向なスイーツは味に期待をあまり持っていないことが多いですが、期待値を良い意味で裏切る美味しさに感動がありました。こういう美味しさは初体験。

2022年始(2022/1/7)に、振る舞いとして出してくださったネパールの水出しは、特注の馬上盃で。
九谷焼 錦山窯(きんざんがま)さんで作ってもらったそうです。茶溜まりにはPHAETONの「ふ」、高台内には「TEATON」。こういうこだわりも、さすがとしか言いようがありません。

2023年始(2023/1/6)は振る舞い紅茶に加えて、金沢のお正月に欠かせない占い菓子“辻占”も添えてくれました。これは嬉しい。この生地もグルテンフリーにこだわっています。

※スイーツは季節ものや新作も多いので随時異なります。

レギュラーメニューと季節メニューを各ページよりご覧ください。
私が好きなのは、レギュラーメニューだとトフィーとキャロットケーキ。季節メニューだと、ファッツ・ラブ(イチゴと文旦)、ピーチメルバ、桃パフェ、イチゴショートケーキです。

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