2月はお節句を意識したお献立でした。
いつもと変わらず、器を「料理の着物」と捉える哲学は、料理を一層特別なものへと昇華させており、料理と器の相互作用が生み出す美しさとおいしさが、料理の魅力を一層引き立てておりました。
毎度小松大将は、コースを通じて四季や伝統文化を体感させてくれる。「ああ、日本人で良かったな」とこの場所に来て思うのです。
●2月の先付け盛り込み
2月のお節句を意識した先付けは、食事の序章を飾ります。器も節分枡をイメージ。
●甘鯛のお吸い物
甘鯛のお吸い物に使われた鶯宿梅のお椀は、その豪華さと煌びやかさで料理を一層引き立てます。
●ヒラメ
軽い昆布締めで、旨味の乗せ方と脱水の加減が絶妙で素晴らしい。
●マハタ
●白子
こういうシンプルな料理に完成度の高さと味わいの奥深さと品があり、小松大将の美学の真髄を垣間見ることができます。
●干口子
五臓六腑にしみじみと染み渡る。脳裏に浮かぶ潮騒。
●カニ飯
●のど黒 氷見
●海老芋
●シラスご飯
繊細な春の味が口の中に広がり、夢心地。
●最中
あんことフレッシュいちごの爽やかな酸味の調和。