乙女寿司

おとめずし

HOKURIKU TOP100 RESTAURANTS
金沢の名店のひとつで地元常連も多し。地物で奏でるうまいすし。ずっと通いたい信頼の置ける一店。ミシュラン2ツ星獲得!

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金沢の予約が取りにくいすし名店の一つ。1995年(平成7年)5月19日に創業され、2020年で25周年を迎えました。
お客さんは県外からも多いですが、地元支持が高く金沢の常連さんもとても多いお店です。場所は、新天地や中央味食街というディープなお店が密集する賑やかなエリアにありますが、乙女さんの手入れされたお庭と石畳のアプローチを通り、静かにかけられた暖簾が凛とした雰囲気を醸しだしており、辺りの雑踏と一線を隔てています。

店内はカウンター10席ほどと、個室の小上がり席があります。珠玉食材をバーンと見せての実演系ではなく、店主の鶴見和彦さんと女性の寿司職人さん、さらに若手さん数名がそれぞれの仕事を目の前で手際よくこなしています。大将は物腰柔らかい方で、お客さんとのほどよい距離感を心がけていらっしゃる様子。大将の醸し出す心地よい雰囲気が好きという方も多いことでしょう。しなやかに、流れるようにコースを堪能できます。

お料理はイカの刺身から幕が開くことが多いです。繊細に包丁が入っており、舌にねっとりと絡みつくような口当たり。ふりかけてある炒り胡麻が、横幅のある香ばしさを添えています。乙女さんで使用している食材は能登産が多く、七尾のトリガイやシャコ、輪島の黒もずく、能登の穴子まで。冬なら能登ぶりや能登ナマコも登場します。他、富山新湊も。

おつまみの、雲丹に雲丹醤油を合わせた料理が近年の定番になってきました。
夏の鮑は、肝と味噌とネギを合わせて調味料にして熱々の鮑に絡ませてあり、ネギが薬味としての良い仕事をしていました。
のど黒は冬脂が乗って美味しいですが、夏の産卵前というタイミングもベスト。旨味が全体に回っており美味です。私は産卵前ののど黒が一番好きです。
イサキは、夏の期間に北上してくるため石川県でも獲れるため、毎夏1ヶ月ほど乙女寿司さんで提供しています。

昼・夜(2回転)営業していますが、予約困難であるところも人気度の高さを伺わせます。