カニ、鰤、白子と、王様食材が揃う冬です。
そのポテンシャルを活かしつつ、どの食材も繊細に仕上げてあるのがとても印象的でした。
・白子のおこわ
最初は冬らしく白子の一品から。
3年ものの月光百合根を使用しており、そのホクホクとしたサツマイモのような食感と深い甘さが印象的で、餅米が咀嚼することに一役買っており、白子のミルキーな味わいと百合根が、口の中で豊かな味わいを広げます。
・お吸い物(源助大根、能登牛)
お椀は、冬の加賀野菜の代表格 源助大根と能登牛をネギで雪見仕立てで。
・お刺身 鰯 能登、アオリイカ
今朝獲れの本鰹は、断面も美しく、シルキーでもちもちとした食感で美味。
・能登鰤
能登鰤は14kgアップで、美しく血抜きが施されており、品よくて脂が甘い。絶品。
・シロカワカジキマグロ 能登町
フライ
シロカワカジキマグロのフライ、海老芋の唐揚げと、甘酢餡と自家製のタルタルで、コースの中にもメリハリを持たせています。山椒がピリリと味を引き締める。
・金石ズワイ
金沢の金石(かないわ)で揚がったズワイガニの、カニ足をしゃぶしゃぶにしてカニ味噌を絡ませて。
さすが繊維も太くて美味です。
・能登鰤のしゃぶしゃぶ
身の面がしっかりあって、大物だということがここからも伝わります。絶妙な火入れのしゃぶしゃぶにして、加賀野菜の金沢春菊、加賀一本太ねぎを巻いて。
・かぶら蒸し、のと115
しいたけ
通称”アワビ椎茸”と呼ばれる原木椎茸の、シルキーな舌触りと旨味が溶け合うあんに、ふかふかなかぶら蒸しを合わせて。
・お食事
津幡コシヒカリ
お食事は3種あり、全部少しずつ出してくれました。
お米はピンと粒が立って美味しく炊き上がっており、素材力が高い各々の食材と調和。
揚げたての白子天丼、200gアップの能登マグロ漬け丼に河北産長芋とろろを添えて、カニ身をたっぷりあんとして使ったカニ丼、という贅沢な三本立てでした。
・黒胡麻アイス最中サンド
最中はキメの細かいサクサクと乾いた音が口内で鳴り響き、黒胡麻の強い風味とミルキーな味わいが押し寄せる、コースを昇華させる〆にピッタリのデザートでした。